夏のバス (川柳)

バスで行く 初めて彼女(あのこ)と 青い海


時刻表 帰りのバスより ラブホテル













投稿者:南斗庵





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[ 2016/09/29 20:18 ] Menu:16 Anthony's CAFE 文化部 | TB(0) | CM(0)

スイートコーン (ショート・ストーリー)

給食に 「とうきび」 が出た。三分割されたのが一個だけ。


 だけどわたしは「とうきび」が大好きだったので、口にした時に思わずこう呟いてしまった。

「『とうきび』 おいしいな」 と。

 運が悪かったのは、隣の席にいじめっ子のトモがいたことだ。


 トモはあたしを嫌っていて、何かきっかけを見つけてはあたしに絡んでくる。

 トモはクラスのみんなに聞こえるように、大声でこう言った。

「へえー! 『とうきび』 だって。とうもろこしを 『とうきび』 だなんて、どこの田舎出身よ!」











投稿者:クロノイチ





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[ 2016/09/23 23:00 ] Menu:16 Anthony's CAFE 文化部 | TB(0) | CM(1)

決闘の情景 (ショート・ストーリー)

強い空風の吹く夕暮れだった。


 雑多な草がぼうぼうと生い茂る名もなき草原に、巨大な木製の鳥居がぽつんと立っている。


 社殿は影も形もない。かつて壮大な社殿があったとおぼしき一帯が、僅かにうず高くなっている程度である。

 今や、赤い漆のほとんど剥げ落ちた鳥居だけが、ぽつねんと天を見つめてそそり立っていた。

 そして、その前で対峙する男が二人。なぜか二人とも西部劇のガンマンスタイルで、ホルスターに収められた拳銃に手を掛けていた。












投稿者:クロノイチ





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[ 2016/09/20 23:00 ] Menu:16 Anthony's CAFE 文化部 | TB(0) | CM(0)

蝉時雨 (短歌)

蝉時雨(せみしぐれ) かんかん照りで 夏雲や

なんや梅雨明け しとったんかい!








*梅雨明けの頃に発表しようと思っていたんですが、あまりにも駄作だったので掲載を控えました。

 「蝉時雨」 「かんかん照り」 「夏雲」 「梅雨明け」 と、俳句なら季語を複数使う季重ねという禁じ手(笑)を4つも重ねたというか、夏に関連する言葉を並べただけという安易な歌を詠んでしまい、恥ずかしさで赤面。

 しっかし、俳聖といわれる松尾芭蕉や小林一茶も季重ねの俳句は多数ある。

 
 本来、短歌は自分が見たもの、感じたものを詠むもの。

 気象庁が梅雨明け宣言をしていなくても、かんかん照りの天気が続いて蝉が鳴き出したら、梅雨明けだ。

 気象庁も 「実はあの時 、梅雨は明けていました」 と、後になって発表するのが毎年の慣わし。。。












投稿者:庵祖兄





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[ 2016/09/15 23:00 ] Menu:16 Anthony's CAFE 文化部 | TB(0) | CM(2)

我が家の竹

我が家の竹_1
Photo by Kuronoichi


我が家には小さな竹藪があります。


 父親が椿を買ってきて植えたら、土の中に竹の根のかけらが入っていたらしく、勝手に繁殖してしまいました。

 一応、タケノコも食べられます。(取り立ててうまいものでもないですが)


 さて、春に、この竹が一本敷地外のあぜ道に生えてきました。

 通行の邪魔になることは明らかです。

 そこで、タケノコの段階で先端を折り、成長させないようにしました。





我が家の竹_2
撮影場所: 富山県 某所

 
で、しばらくして出来あがったのがこれ。


 枝がなく、幹から直接葉が生えているように見えます。

 これに触ると髪の毛がフサフサになるという言い伝えが、ついさっき出来ました。 タケ(多毛)ゆえに。

 
 ちなみに僕の髪はフッサフサです。フッサフサ。

 家族に髪不足で悩んでいる者は一人もいません。 いやあスゴい御利益ですね。

 
 誰か? お賽銭持って触りにこないかな?












投稿者:クロノイチ

[編集長-ひとりごと]

 ここ数年、薄毛への恐怖と戦っている僕にとってはウソでもワラでも、つかみたい・・・

 ああ、お賽銭持ってタケにタッチしにい行きたい~~~





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特大家族 終章 カオスの予感  その3 "完結" (小説)

一時間後、「覇斗の誕生日を祝う会有志一同」は一階エレベーター前休憩所に集結した。


 茉莉花が準備したテーブルワゴンの上にはケーキの箱やポット、飲み物のペットボトル、スナック菓子、フルーツ、食器類が所狭しと置かれている。


「揃ったわね。行くわよ」

 楓がそう言うと、松之進が怪訝な表情をした。












投稿者:クロノイチ





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[ 2016/09/09 23:00 ] Menu:16 Anthony's CAFE 文化部 | TB(0) | CM(0)

特大家族 終章 カオスの予感  その2 (小説)

「あれ?」

 
 どこかでオルゴールの音がする。トロイメライのメロディー。まず南花が最初に反応した。


「── 茉莉花、あんたの電話、鳴っとるよ」

「あ、カバンの中」

 ドアの近くに投げ捨てられたようになっていたショルダーバッグの中から、茉莉花は愛用のスマートフォンを取り出した。












投稿者:クロノイチ





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[ 2016/09/08 23:00 ] Menu:16 Anthony's CAFE 文化部 | TB(0) | CM(2)

特大家族 終章 カオスの予感  その1 (小説)

平野茉莉花は、帰りの車に乗るまで一言も口をきかず、ずっと何かを胸の奥で必死に押さえつけているような強張った表情をしていた。

 
 平野南花が運転する古びた国産ワゴンには、平野家の一家五人が乗り込んでいる。茉莉花の隣の花梨花が真剣に姉を気遣ったが、なんの反応も返ってこないため、おろおろして落ち着かない。


「心配すんな。トイレだよ、トイレ。どうせ体育館でしそびれたんだろ」

 松之進が大声で茶化すと、茉莉花が 「馬鹿……、違うわよ……」 と目に涙を浮かべながら呻くように呟いた。












投稿者:クロノイチ





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[ 2016/09/06 23:00 ] Menu:16 Anthony's CAFE 文化部 | TB(0) | CM(0)

特大家族 第三章 マケナイデ、ゼッタイカッテ  その15 (小説)

童人形が、うつ伏せの三白眼ジョーズを慎重に狙う。

 
 三白眼ジョーズは避けない。ギリギリまで接近された時、初めてノソリと動いた。方向は右でも左でも上でもなく、下である。


 三白眼ジョーズは自らの頭を覇斗の人指し指の下へ潜り込ませていた。

「え!」

 楓の全身に鳥肌が立った。












投稿者:クロノイチ





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[ 2016/09/03 23:00 ] Menu:16 Anthony's CAFE 文化部 | TB(0) | CM(0)