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第六十一幕 ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!

アクション映画へのオマージュ 映画 『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』

アクション映画へのオマージュ 映画

 警官にあこがれ、カンタベリー大学政治学科、社会学科を主席で卒業したニコラス・エンジェル(サイモン・ベッグ)は、ロンドンで、犯人検挙率ナンバーワンのスーパー警官だった。

 が、そんな彼の飛び抜けた活躍は周囲から疎まれるだけだった。

 ニコラスは、突然、呼び出されて、配置転換を言い渡される。仕事に熱心な彼からは、恋人も去っていった。

 彼の左遷先は、イギリス一安全な田舎の村サンドフォード。

 サンドフォードは、幾度もビレッジ・オブ・ザ・イヤー(国内最優秀の村)を受賞している程の、事件がまったく起こらない村だった。

 出勤前夜、村についたニコラスは、宿舎代わりのホテルに入ったものの、とりあえず外に出てパブに。

 そこでは、子供達が大勢たむろし、未成年ながら平気で飲酒。

 酔いつぶれてた客は、飲酒運転で帰宅しようとする始末だった。

 さっそく、ニコラスは、彼らをしょっぴいて、署につれていき、規定通り、写真を撮り、指紋をとり、牢に入れ、それなりの仕事をこなして、ようやく宿に。

 朝、ニコラスが、出勤して、牢をまわってみると、牢の中はすべてもぬけの空。しかも、泥酔の飲酒運転者は、今日から相棒となる警官ダニー・バターマン(ニック・フロスト)だった。

 驚くニコラスに、署長のフランク・バターマン(ジム・ブロードベント)が諭す。

 こののどかな平和な村で、杓子定規に仕事をこなすと前任者のようにノイローゼになると。

 法はそれなりにきっちり守られなければならないとニコラスは反論するが、幾度ものビレッジ・オブ・ザ・イヤーの受賞を誇りとする署長は、決して譲らない。

 が、この平和な田舎町に、突如、不穏な事件が頻発する。

 交通事故、火災爆発、落下物による死。

 これらのなんら脈絡のない事故死に、ニコラスが不審を抱いたやさき、彼の目の前で、花屋の女主人に、鋏が突きさり死亡する。

 犯人を目撃したニコラスは必死で追うが、すんでのところで、逃げ延びられてしまう。

 一連の事件を殺人事件と見抜いたニコラスは、署内の刑事に協力を仰ぐが、もとより、平和な村で、しゃかりきに働くニコラスを快く思っていないアンディ・カートライト(レイフ・スポール)、アンディ・ウェインライト(パディ・コンシダイン)刑事らは、ニコラスに、自分で調べろと冷たく突き放すのだった。

 この言葉が引き金となって、村の新聞を丹念に読み調べたニコラスは、ついに、地元スーパー・マーケット経営者サイモン・スキナー(ディモシー・ダルトン)が犯人とにらみ、逮捕に向かうが、サイモンからは、なにひとつ、犯人と断定する証拠は見つからなかった。

 落胆するニコラス。

 署長は、そんなニコラスに、ひとまず、じっくり休養するよう、宿へと帰す。

 ニコラスが宿に戻った時、そこには、・・・・。

 『ハートブルー』『バッドボーイ2バッド』『フレンヒ・コネクション』『L.A.コンフィデンシャル』『ダーティ・ハリー』『ポリスストーリー』『スーパーコップス』『デスペラート』『わらの犬』『リーサル・ウェポン』等々。

 過去の数々の秀作からインスピレーションを受け、監督のエドーガー・ライトと主演のサイモン・ペッグが、脚本を書きました。

 どこかで見たようなシーンが、たしかに、てんこもりですが、この作品は、そんな過去の秀作を踏襲したがゆえに、見事に、ヒーロー映画を再現してくれました。

 ヒーロー映画とは、いかなる困難にも果敢に立ち向かい、最後には、勝利を得る克己の映画を言います。

 『駅馬車』を代表とする、かつての西部劇は、こんな、男の中の男、ヒーロー達が活躍していました。
わたしたちは、そんな映画たちを通して、ヒーローとはどうあるべきかを学びもしました。

 映画をまったく見ない、生真面目でなにかと周囲と軋轢を起こすニコラスに、警官たるもののありようを、相棒ダニーが、自分のDVDコレクションの中からセレクトして、ニコラスに映画を見せます。

 ニコラスが、自信と希望と生きる道を失った時、彼に勇気を与え、やる気を再び起こさせたのは、その時ダニーと一緒に見た映画たちでした。

 この映画は、過去のアクション映画へのオマージュと共に、わたしたちに、人生の指針と生きる勇気を与えてくれる映画そのものに対するリスペクトでもありましょう。

 
 悩みのすべてをふっとばし、みなぎる力を与えてくれる映画「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」、お見事です。




投稿者: 今井 政幸 


『ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!』 公式サイト



今作品と監督エドガー・ライトが放つ奇跡のホラー・コメディ(ゾンビものの最高傑作)も要チェック!





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007

ティモシー・ダルトンが敵役、と来れば『ロケッティア』を思い出しますな
[ 2008/07/26 07:29 ] [ 編集 ]

さすが、ぐっちゃん。
はやく良くなって、執筆活動やってください。
[ 2008/07/26 07:44 ] [ 編集 ]

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