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その104 穏食

私は、昨夜は二ヶ月ぶりくらいに自炊をしました。

 アサリのバター焼きとハモの照り焼き。半身は湯引きして梅肉あえ。骨はカリカリに焼いて塩のお澄ましにしてからパリパリ食べました。

 
 入院直後は、お粥も何も食べられなくて。

 子供の頃から「テレビを見たかったら、早く食べなさい」

 学生の時も「早く食べて野球しようぜ。」

 就職してからも「いつまで悠長に食べてるんだ。昼休みがなくなるぞ。」なんてね。


 今回初めて入院して最初の食事で、「全部食べなくていいから、ゆっくり時間をかけて食べて下さいね。」と看護婦さんに声をかけてもらって。

ほうれん草のおひたしと温キャベツとお粥一口と冷たいうどんを三十分かけて食べました。

 生まれて初めて時間をかけて「食べる」と言うことに誰にも叱られず、食べ物を残したにも関わらず「まあまあかな。次から少しずつ残さず食べていきましょう。」と仰っていただいた看護師の先生。

 入院までの一ヶ月間。二日に一度のカップ麺や数日前の干からびたパンをかじる食生活でした。

 そして入院後の初めての食事のあと、僕はベッドに戻り涙が止まりませんでした。

 誰かが耕し、誰かが育み、誰かが調理し、そして私たちが食べる。

 いくつもの手を経た料理を食べる。

 そんな素晴らしい命を繋ぐ食事を、ゆっくり噛み締め味わい、時間をかけて楽しむ。

 そんな当たり前の事が出来るのが入院している間だけなんて。

 その夜に流した私の涙は翌日からの心の調味料になりました。


 長きに渡りブログの連載を休ませていただきました。まだ本調子ではありませんが、出来るだけ皆様の心の琴線に触れる連載を続けて行きたいと思っております。


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投稿者: Nao



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食べ物に感謝する心

 昔は、お百姓さんや自然の恵みに感謝するように躾けられました。今の日本は食糧自給率も極端に低いのに、飽食の時代なんて言われています。・・近いうちにしっぺ返しが来るでしょう。

 私たちが幼稚園の時お弁当の歌を歌ったあと言わされていたセリフは
 「お父さん、お母さん、先生有難う御座います。こぼさないようによく噛んで、静かにいただきます。」

 今の教育では、「押し付け」と言われそうですが、このくらいの事は言わせてもいいと思います。

>そんな当たり前の事が出来るのが入院している間だけ

 退院してからも、ゆっくり食べて下さい。naoさんは随分料理に拘りがあって、得意に感じます。昨夜のメニューを考えても、かなりこっていますね。
いい記事でした。
[ 2008/08/19 20:48 ] [ 編集 ]

Naoちゃん ぉかぇりなさぃ

編集長の記事でのNaoちゃんのコメントの中にあった
『良識』って言葉、Loveも好きです

明日、娘と食べる食事…何を作ろぅかな
[ 2008/08/20 00:06 ] [ 編集 ]

私は一週間ほど入院したことがあります。
寝てばかりいたので、娑婆の生活がなかなかしんどかった。
Naoさん、ボチボチいきましょう。
[ 2008/08/21 10:06 ] [ 編集 ]

こんちは(^○^)
人生は長いですぞ
ゆっくりいきましょう
あんまり難しいこと考えず、そして悩まず
明るく楽しく生きなきゃ損だぞ!
人は人、自分は自分です
「LET IT BE」
[ 2008/08/22 13:14 ] [ 編集 ]

「ケ・セラ・セラ」

とも言います(笑)
[ 2008/08/23 02:19 ] [ 編集 ]

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