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第6回 子会社B道路所長が来た

工事状況を撮影

 前回の出来事があった翌日、B道路の所長が現場事務所にきた。図面の間違いの件で、A建設に呼びつけられたのだ。


 私を雇ってるA建設の所長はすでに来ており、「彼は、山口ジジイさんといいます。」

 と、紹介してくれ、3人で打ち合わせた。


所長 

「彼(山口ジジイ)が測ったところ、おたくの図面はまるきり違うじゃないか、これじゃいかんぞう。」


B道路所長

「いやあ、誠にすんません。測った者を怒っときましたけん。」


所長

「お宅に頼むと、ろくなことないんじゃから(笑)」


B道路所長

「ははは、いやあ、申し訳ない。」


所長

「まあ、今分かってよかったわい、はははは(笑)」


二人は、関連会社の所長同志で年齢も近いので、個人的には仲がよさそうだった。


B道路所長

「山口ジジイさん、いやあ、すんましぇんでした。間違いを見つけてもらって助かりましたけん。」


 九州出身のB道路所長の彼は、九州訛りがまじった言葉で、私にも謝ってくれた。

 私は、 「いえ。」 とだけ答えた。

 なんだか良く分からないが、私は偶然図面の不備をみつけたようだ。

 それが、大事に到る前に、発見できたのを喜んでくれてる。

 私も素直によかったなあと思った。

 しかし、派遣社員は妙である。

 社員10人程度の零細会社の社員である私に、子会社とはいえ、一部上場のB道路の所長が、丁寧に謝る。

 私が着ているA建設の制服のせいだ。実に妙なもんだなあと思った。


 談笑のような打ち合わせは続く。


所長

「隣地境界に、地上から3mの塀をつくるからなあ。設計から、やりかえんといけない。」


B道路所長

「地上から3m?えらく高い塀ですねえ。まるで刑務所だ。」


所長

「外部から見えないような塀にする。それが、施主の要望なのよ。刑務所みたいな塀とは、いいえて妙だな。」


B道路所長

「へえ。変わった建物ですね。」


私 

「・・・・・・・」


 二人はそんな会話をしていた。

 
 私は、外部から見えなくする塀。この言葉になにか、違和感を覚えた。

 本図面を作製するのは、スーパーゼネコンA建設東京本社の設計部が行い、後日それは現場事務所に届いたのである。




投稿者: 山口ジジイ



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こんばんは!

なんでも自分が役だった時はうれしいですよね。
また、これで山口ジジイさんの株が上がったのでは…

今日の応援ぽち!(^^ゞ
[ 2008/09/07 18:21 ] [ 編集 ]

早期発見で本当に良かったですね。所長さんから、山口さんへの信頼は上がるし、また、山口さんを派遣された会社もそう。

それにしても、高さ3mの塀って、一体、何が建つんだろうか?

所長さんが、B道路さんへ「…"さん"です」と紹介されていたのところに、おやっ?と思いました。もし、僕が立場だったら「オイオイ、バレるやないか(^^;」と思うからです(笑)。
[ 2008/09/08 11:48 ] [ 編集 ]

appleさん、
そうですね
この時だけは、役にたちましたね
他は、・・・・ですよ(笑)

TAKA1さん
今回はよかったです
後の件は、確かにそうですね
今きがつきましたよ。へんですね
[ 2008/09/12 22:30 ] [ 編集 ]

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