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下男日記 (7) 下男の休日

吉野山の某温泉


休館日。疲れきっていた身体が目覚めたのは午前11時だった。


 丸々12時間寝ていた計算になる。

 こんな日は目覚めにビアをプシュッとするのが私の楽しみだ。

 軽く酔い心地のまま従食(従業員食堂)へ。

 
 聞いてはいたが、やはり休館日は、まかないも休みだ。

 今朝のお客様のチェックアウト後に全員休みに入ったのだろう。館内はシンシンとしている。

 
 とにかく疲れた身体をほぐそうと近くの温泉へと。

 フロントで千円を払い、案内された浴室へ。

 内湯で軽く身体を流し露天風呂へと。

 樽の露天風呂が疲れきった身体に心地よい。音をたててほぐれていくようだ。

 しばらく、二層の熱湯(あつゆ)と温湯(ぬるゆ)を行ったり来たりする。



大和の地酒 「やたがらす」 の樽酒


客は私と、もう一人、男性がいるだけだ。気がね無くゆっくり出来る。


 すると、かの男性が喋りかけてこられた。

 「あの酒樽の酒、自由に飲んでいいらしいで」と。


 何故だ?私はそんな話は一言も聞いていない。

 もしやフロントで私が下男である事がバレたのか? 私が下男である事を知っての差別を?

 いや、そんな訳あるまい。単に言い忘れただけであろう、と気を取り直す。

 下男は卑屈であっても下衆であってはならない。


 件(くだん)の男性は樽から注いだ酒を美味しそうに飲んでいる。

 私も彼に習い、一合升を手に取り酒樽の栓を引き抜く。

 勢いよく飛び出る酒を升に注ぎ飲もうとする。と、酒の表面に小さい虫がいっぱい浮いている。

 先の男性は横で美味しそうに飲んでいる。

 
 私の分だけ虫がいっぱい浮いている。


 これもやはり私が下男と知っての嫌がらせ、、、、。

 もうよそう。あまり深く考えると、またぞろ精神疾患が復活する。



昼酒露天風呂は極楽なり


改めて注ぎ直し、昼酒露天風呂を楽しむ。


 冷えた酒が喉に心地よい。


 入浴後。 町中の食堂でカツ丼を食べ、館内の自動販売機でハーゲンダッツのアイスクリームを購入。

 中々贅沢だ。


 その後、窓の無い穴蔵でウトウトと。

 目が覚めると、夕方の六時前だ。お腹が空いたので、かねて用意のどん兵衛を。

 
 しかし、お湯が無い。鍋もヤカンも無い。

 だから缶ビールの空き缶に水を入れて、備え付けの電熱器でお湯を沸かす。

 沸いたら熱いので身体を拭くタオルで缶を持ち上げて、どん兵衛に注ぐ。
 
 
 しかし、箸が無い。

 箸が無いからアイスクリームのヘラで、どん兵衛をすする。


 こうして下男の休日は暮れて行く...




投稿者: Nao

[編集長-ひとこと]

 昼間の明るいうちに、酒飲んで風呂に入って・・・

 こんな時は、「♪小原庄助さん、なんで身上つぶした? 朝寝朝酒朝湯が大好きで、それで身上つぶした、あ~もっともだぁ、もっともだぁ♪」 と、民謡の 『会津磐梯山』 を、歌いたい・・・(笑)

 

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こんばんは!

ご機嫌な休日ですね…(^^♪
是非、心も体も癒してくださいね。

P!P!(^^ゞ
[ 2008/12/27 23:51 ] [ 編集 ]

最高の贅沢


立ち寄り入浴だけで千円もしたら私は入りません。・・実際仙台の作並温泉と言うところに行ったとき、老舗旅館の立ち寄り湯に入ろうと行ったら千円だったので、フロントで引き返しました(笑)
 アイスクリームはハーゲンダッツは高いから躊躇します。

そう言う意味でnaoさんはこの日最高の贅沢をしましたね。あとは一緒にお風呂に入るおねえちゃんがいれば言う事なし!
 

[ 2008/12/28 16:29 ] [ 編集 ]

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