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お通夜

馬鹿ばっかり言って呑んでいた。十九、二十歳の若造のように馬鹿ばっかり言って呑んでいた。


 みんなで換わるがわる棺を覗き込んでは 「しかし重そうだな(笑)」 「それにしても顔デカイな(笑)」 「明日何人で担ぐんだ?(笑)」 「ヲイいま動いたんじゃないのか?鼻がピクピク(笑)」 「瞼にマジックで目描いてやろうか(笑)」・・・

 誰も真面目な話をしようとしなかった。

 若い頃の話も馬鹿話ばかり。わかっている。湿っぽいのがキライなまこちゃんだもの、一人が泣けば堰が切れてしまうから。

 そんな事は願ってないよ。まこちゃんも父さんも母さんも。

 高校時代と同じ面々が集まって、悲しいはずなのに母さん何だか嬉しそうでした。
 
 おっちゃんおばちゃん、俺たちも明日は出来るだけ泣かないからさ、少しだけ早かった旅立ちを見送るからさ、も少し長生きしておくれよ。

 でもみんな通夜の最中は泣いていた。泣くまいと心に決めていたのに、顔を見た途端に感情を抑える事が出来なかった。

 誰も彼も泣いていた。だって、まこちゃんは世にも珍しい 「誰からも嫌われていない人間」 だもの、俺もこの四十年の出来事が一気に溢れてきた。

 言葉が無かった、ただただ泣いてしまった。みんなペラペラ喋っていたのは、黙ると泣いてしまうからだ。

 「明日は出来るだけ泣かないからさ」 と、今一度誓っておく。が、誓いは守れるのか、まだ自信がない。

 とりとめのない記事になってしまったが、思いの丈を綴らずにはいられないのだ今は。




投稿者: ぐっちゃん



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