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第二十一幕 デス・プルーフinグラインドハウス

快感映画の真骨頂  映画「デス・プルーフinグラインドハウス」

 かつてのグラインドハウス物の再現というコンセプトで作られたこの映画は、扇情的題材を通して、わたしたちに、わたしたちの持つ欲望、快感、あこがれ、希望、道理をあるがままに描き出してくれます。

 ご承知の通り、グラインドハウスの「グラインド」は、騎乗位の女性の動きを指し、グラインドハウスは、ストリップ劇場の別称でありました。

 そこから生まれてきた、グラインドハウス映画館に上映されてた、安価な、ポルノ、セックス、暴力、カー・チェイス、ホラー映画等々、かつてのグラインドハウス映画の醍醐味を再現しようというのが、この映画の狙いです。

 わたしたちが心地よく感ずる気持ちの中には、物事が正しく営まれていく道理があります。
 例えば、勧善懲悪。

 しかし同時に、人をいたぶること、人を殺すことの中にも人は快感を感じたりします。

 映画の題名、デス・プルーフとは、「耐死仕様」のことで、映画のスタント用に、衝突しても壊れないよう強化改造された車をいうのですが、物語は、この耐死仕様車をのりこなす、スタントマン・マイクのとる異常な行動によって展開していきます。

 かつてのグラインドハウス物が持っていたホラー的残忍さ、扇情的エロチズム、きわどいカー・チェイス。

 タランティーノが用意したお膳立ては、郷愁すらそそる一見古い題材たちなのですが、それらはすべて、わたしたちの閾下、意識下、無意識を刺激しつくします。

 この映画の凄さは、お上品でもお下劣でもなく、ただ、普通の人たちが普通に持つ快感を、なんなく自然に目覚めさせ自覚させ陶酔させ、もう、なんでも好きなようにして、とか思わせるところにまでしてしまってるところにあります。

 ラスト、この映画がわたしたちに与える快感、解放感は、決してグラインドハウスものの懐かしさなどではなく、いま、現在、本当に映画に出会った喜びを感じさせる実感そのものです。


映画のツボを心憎いまでにすべて承知しきったタランティーノ、あんたは偉い!



投稿者: 今井 政幸


「デス・プルーフinグラインドハウス」公式サイト


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何も考えずに見れる映画でしたね。
セリフとかタランティーノっぽくてよかった。

おもわずレザボアの最初のシーンを思い浮かべて、にんまりしてましたw

ただ、やっぱりプラネット・テラーと同時上映だったらもっとよかった・・・
[ 2007/09/19 22:06 ] [ 編集 ]

プラネット・テラーと同時上映だったら

アメリカでは、グラインドハウス物のように、2本立てで公開されたとか。
日本では、2本立てにするために、やむなく短縮カットされたシーンを復活させた、ディレクターズ・カットでの公開なのですが。
[ 2007/09/19 22:45 ] [ 編集 ]

タランティーノ作品との出会いは、原作を担当した「ナチュラル・ボーン・キラーズ」(オリバー・ストーン監督)でした。

あれから、氏が関わった映画は全て見たけれど、今回も僕を酔わせてくれるかな?
[ 2007/09/21 01:01 ] [ 編集 ]

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