秋のある日の出来事 (詩)

伯父が死んだ

大工の棟梁として働き続けた伯父が死んだ


現役を引退した後も 畑を元気に耕し

こよなく畑を愛した伯父が死んだ

七十九歳だった


子供の頃に いつもプラムキングを採ってくれていた伯父が死んだ

いつも日焼けして 無口だけど いるだけで 存在感のある伯父が死んだ


棺の中の伯父は とても小さくて そして白かった

もう二度と動かない 決して話す事の出来 ない

伯父の棺に手を添えて車へと運んだ

伯父が眠る棺は とても軽かった


四十九日が終わると 伯父は母と再会するだろう

「ヒデコ 久しぶり」 と


伯父が死んだ

想い出のあの頃は 二度と帰らない













投稿者: Nao

(初出:2007/10/06)

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[ 2015/10/07 23:58 ] Menu:16 Anthony's CAFE 文化部 | TB(0) | CM(0)

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