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二階からメガスリー その3 (ショート・ストーリー)

CMの後、「二階からメガスリー」の後半部分が始まった。

 
 しばらく戦闘シーンを見ていた弟が首を傾げ始める。


「おかしい。今度の 『鼻水鬼(はなみずき)』、やたらと強すぎる。頭もいいし、余裕もたっぷりだ。もしかして、正体不明だった大首領なんじゃないか?」

「怪人のこと、ハナミズキっていうの? 綺麗な名前ね」












投稿者:クロノイチ


「いや、漢字にすると汚いんだが、姉ちゃんも知っての通り……」

「知らないわよ。あたし、この番組ついこないだ見始めたばかりなんだから」

「すまん。とにかくあいつ鼻水鬼じゃないみたいだ。鼻水鬼を操る大ボスにして 『暗黒邪心教団・ハナクーソ』 の教祖 ── 『鼻クソ様』 だと思う」

「何よそれ、バッチイ名前ね」

「仕方がない。元々、魔王の鼻クソが魔力を帯びて意識を持った存在なんだから」

「ろくな設定じゃないわね」


 弟が敵の設定をかいつまんで説明してくれた。

 その昔、魔界に魔王がいた。魔王の目クソ、鼻クソ、耳クソも魔王の魔力を吸ってそれぞれ人格を持っていたそうな。でも、ある時、鼻クソは目クソに笑われ馬鹿にされた。「目クソには目ヤニという別名があり、耳クソには耳垢という別名がある。鼻クソには何の異名もないな」と。鼻クソは激しく怒り目クソに襲いかかったが、返り討ちに遇い封印されたのだった。

 それから数千年。力を蓄え復活した鼻クソは目クソへの復讐を誓った。だがその時既に目クソは天寿を全うしてしまっていたのである。そして、目クソの魂は三つに分かれて地上界で人間として生まれ変わった。

 それこそがメガスリー。当初 「魔界からメガスリー」 というタイトルとして企画されたそうだ。それが 「ネタバレになるから」 という理由で変更されたのが現在のタイトルらしい。

 
さて、戦闘もクライマックスである。メガスリーが必殺技を出した。

「大目玉アタック!」

 目玉の形をした巨大な爆弾を三人が力を合わせて相手にぶつける必殺技。さっきは見事にかわされてしまい、周辺に多大な被害を与えた。だが今度は、メガポイントが名誉挽回とばかりに開発した誘導装置が付いている。一発必中。

 しかし。敵もさすがは大ボス。避けられないと悟るや、爆弾を丸飲みにしてしまった。

「大目玉を食らった!」


 あたしが叫んだ次の瞬間、メガボイントは「そうなることは読んでいた」と言い、リモコンを取り出し爆弾を起爆させた。

 鼻クソ様の最期である。

 「やった!」 と喜ぶメガスリー。

 しかし、その時である。地面が揺れ、雷鳴が轟いた。響き渡る哄笑。声の主の姿はどこにもない。

「わはははははは。おめでとうメガスリー。しかし、喜ぶのはまだ早い。鼻クソなど、わしの操り人形に過ぎん。失敗続きのヤツめにラストチャンスを与えたが、どうやら最後まで使えない奴だったな。わしはクソの中のクソ。すなわち魔王の大便。人呼んで『ウンチ全能の神』である。メガスリー、首をシャワーで洗って待っているがいい!」

 まさかの真の大ボス登場。


 何という 糞展開!

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[ 2019/07/08 23:00 ] Menu:16 Anthony's CAFE 文化部 | TB(0) | CM(0)

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